業界ニュース
鍵・錠前・スマートロック市場スマートロックの世界標準規格「Aliro」対応製品が2026年後半から登場へ市場
スマートロックの相互接続の世界標準規格「Aliro(アリロ)」は2026年2月に最初の仕様1.0が公開され、これに準拠した製品が2026年後半以降に出てくる見通し。Apple・Google・Samsungなど220社以上が関わる規格で、メーカーやスマホの種類を問わず「どの鍵でもスマホで解施錠」できる世界を目指す。住宅だけでなくオフィス・商業施設まで想定されており、今後は「どの規格に対応した機種か」がお客様への機種選定説明のポイントになる。既設の電気錠・電子錠との併用や入れ替え相談も増えそうで、規格名だけでも押さえておきたい。
出典: 日経クロステック(スマートロック、26年世界標準対応へ) / 日本経済新聞(世界標準規格「Aliro」公開)
Aliro(アリロ)とは、スマホや機器メーカーの違いを超えてスマートロックを解施錠するための世界共通ルールのこと。テレビのHDMIのように「規格が合えばつながる」状態を目指す取り組みです。
日本のスマートロック市場は2025年に約1.74億米ドル、以後も年8.9%成長の予測市場
調査会社のレポートによると、日本のスマートロック市場規模は2025年に1億7,400万米ドルに達し、2026〜2034年は年平均8.94%で成長する見通し。指紋・ICカード・暗証番号を1台で使える機種や、ソーラー充電・長寿命電池をうたう製品が増え、賃貸でも使える後付け型が数を伸ばしている。台数が増えるほど「電池切れで開かない」「解錠不良」「退去時の原状回復」といった設置後の相談も増える分野で、選定から設置・アフターまで一括で任せられる事業者の出番が広がる。
出典: 日本のスマートロック市場レポート(2026-2034年予測)
後付け型スマートロックとは、ドアを加工せず既存の錠前に被せて取り付ける電子錠のこと。原状回復が必要な賃貸でも導入しやすいのが特徴です。
車のスマートキー登録ウォッチ
重点 他社事例・使用機材・対応可否ホンダ・日産の全紛失(オールキーロスト)——鍵屋は出張・即日、ディーラーはレッカー+高額の例ホンダ/日産
出張鍵屋各社の作業事例では、ホンダ車のスマートキーを1本もなくした全紛失(オールキーロスト)でも、車が置いてある場所へ出張し、その場で新しいキーを車両コンピュータに登録して当日中に復旧した例が紹介されている。ディーラーではコンピュータ交換や指定工場へのレッカー移動が必要になり、20〜30万円規模・日数がかかる場合があるのに対し、鍵屋はコンピュータ交換なしで対応できる車種が多いとされる。日産のインテリジェントキーも、適合キーの在庫があればその場で登録して即日復旧できる事例がある。当社としては「対応可能な車種・年式」と「必要な登録機材」の一覧を最新化しておくことが受注のカギ。お客様には、鍵が1本残っているうちにスペアを作れば全紛失時の高額作業を避けられる、と案内したい。
出典: 鍵屋KOロック(ホンダ車の鍵紛失・出張対応) / カギ本舗(日産インテリジェントキー紛失時の費用と納期)
オールキーロスト(全鍵紛失)とは、その車のスマートキーを1本も持っていない状態のこと。手元に1本でも鍵があるときより登録の難易度が上がり、対応可否は登録機(診断機)の世代と車種・年式に左右されます。
経営・法律
制度・トラブル・消費者動向国民生活センターが「出張解錠サービスの料金トラブル」に注意喚起——広告の安価表示は鵜呑みにしない消費者
国民生活センターは、ネット広告に「数千円〜」と安価な料金を掲げながら、現場では「特殊な鍵だから」などと数万円〜数十万円を請求される出張解錠トラブルについて注意を呼びかけている。作業内容は現場の状況で変わるため、広告の最低価格で必ず依頼できるとは限らず、料金や作業内容に納得できないまま、その場で支払う必要はないとしている。裏を返せば、電話の段階で作業内容と概算を伝え、現場で必ず事前見積りを出す事業者は選ばれやすい。当社の「自社社員が対応・下請けに振らない適正価格」は、この注意喚起がそのまま追い風になる。
出典: 国民生活センター(出張解錠サービスの料金トラブルに注意) / 国民生活センター(鍵開けで高額請求された)
事前見積りとは、作業に入る前に金額と作業内容を書面等で示すこと。「作業後に高額請求」を防ぐ最大の防御であり、お客様への信頼獲得にも直結します。
話題・事件
防犯・侵入手口・自治体動向東京・立川市の空き巣で男を逮捕——資産情報をもとに計画する「案件屋」の疑い関東・東京
警視庁は7月3日、2025年12月に東京都立川市のアパートに侵入し、現金約930万円とバッグなど13点(時価合計約493万円相当)を盗んだ疑いで男を逮捕したと発表した。この男は、資産に関する情報をもとに空き巣を計画する「案件屋」とみられている。匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)では、狙う家の情報を集める役割と実行役が分業化しており、「金がありそうな家」がピンポイントで狙われる構図がある。東京都内の戸建て・アパートでは、補助錠・防犯フィルム・カメラ付きインターホン・センサーライトの多層防御と、留守を悟らせない工夫が有効。
出典: 日本経済新聞(東京・立川の空き巣、トクリュウ「案件屋」計画か)
案件屋とは、犯行の「案件(ターゲット情報)」を集めて実行役に流す役割のこと。実行役だけを捕まえても情報の出どころが残るため、住宅側では「入りにくい家に見せる」対策が重要になります。
東京・中央区のビルで貸金庫フロアに侵入、こじ開けて逃走——法人施設の物理防犯も課題関東・東京
7月6日未明、東京都中央区のビル内にある貸金庫が並ぶフロアに複数の人物がガラスを割って侵入し、貸金庫をバールのようなもので破って逃走した。警視庁が窃盗事件として調べている。ガラス破りからの短時間侵入は住宅だけでなく事業所・店舗でも起きており、「割られてもすぐには入れない」ガラス面の強化、扉の補助錠、入退室ログの取得、カメラによる記録が抑止の基本になる。当社は電気錠・電子錠の技術に加え、防犯カメラ専門の子会社と連携して入退室とカメラをまとめて提案できる。
出典: NHKニュース(東京 中央区 ビルに複数人侵入 貸金庫こじあけ逃走)
ガラス破りとは、窓や扉のガラスを割ってクレセント錠などを開ける手口。防犯フィルムや防犯ガラス、面格子で「割るのに時間がかかる」状態にすると、あきらめさせる効果が期待できます。
展示会・イベント情報
防犯・セキュリティ関連の展示会危機管理産業展(RISCON TOKYO)2026——9/30〜10/2、東京ビッグサイト南展示棟で規模拡大展示会
国内最大級の危機管理トレードショー「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2026」が、2026年9月30日(水)〜10月2日(金)10:00〜17:00、東京ビッグサイト南展示棟全館で開催される。今回は会場を南展示棟に移して規模を拡大し、「防災・減災」「BCP・事業リスク対策」「セキュリティ」の3分野が柱。危機管理ドローン・ロボット、サイバーセキュリティ、セーフシティTECHがテーマに掲げられ、入退室管理・防犯カメラ・物理セキュリティの新製品を法人向け提案のネタとしてまとめて見られる。来場は公式サイトの事前来場登録制で、早めの登録が入場をスムーズにする。関東エリアの法人開拓を進めるうえで、訪問前の情報収集に使える会期。
出典: 危機管理産業展2026(RISCON TOKYO)開催概要(公式)
BCPとは事業継続計画のこと。災害や事件が起きても事業を止めない/早く復旧するための計画で、施設の物理防犯や鍵の管理体制もその一部として問われます。
お客様が使える補助金・助成金
防犯カメラ・電子錠・防犯フィルム等/対応エリア(愛知・岐阜・三重・静岡・東京・神奈川・埼玉)【東京】令和8年度 東京都防犯機器等購入緊急補助事業——1世帯上限1万円(都1/2)、申請窓口は各区市町村関東・東京/R8年度
東京都は令和8年度も、区市町村が行う個人宅向けの防犯機器購入助成に対して補助を実施している(都民への直接補助ではなく、申請窓口はお住まいの区市町村)。対象は区市町村が定める侵入盗被害防止に有用な防犯機器等で、例として防犯カメラ・カメラ付きインターホン・防犯フィルム等。都の補助限度額は1世帯あたり上限1万円(負担割合は都1/2・都民1/2。自治体により割合や上乗せが異なる)。対象は都内に住民登録があり居住する世帯主等で、令和7年度に都の補助を受けた方は令和8年度は対象外。品川区・港区・世田谷区・立川市・八王子市など多数の区市町村が実施しており、予算上限に達すると受付終了になる。お客様には「補助金の案内+機種選定+設置」までまとめて提案できると喜ばれる。※断熱防犯窓は都環境局の別事業が対象のため本事業の対象外。
出典: 東京都(令和8年度 東京都防犯機器等購入緊急補助事業・区市町村リンク一覧) / 品川区(住まいの防犯対策補助金交付制度)
侵入盗とは、住宅などに侵入して金品を盗む犯罪のこと。補助対象の「侵入盗被害防止に有用な防犯機器」は、玄関・窓まわりの守りを固める機器が中心です。
※補助額・対象機器・締切・受付方法は区市町村ごとに異なり、予算上限に達し次第終了します。申請前に必ずお住まいの自治体の最新案内をご確認ください。神奈川・埼玉の各市でも同様の個人向け補助が動いており、お客様の市区町村名で確認を。
自社が使えそうな補助金・助成金
設備投資・IT導入・省力化・販路開拓など(事業者向け)デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)——3次締切は2026年7月21日(火)17:00R8年度/7/21締切
旧「IT導入補助金」は2026年度から「デジタル化・AI導入補助金2026」に名称変更され、5〜8月にかけて1〜4次の公募が行われている。通常枠・インボイス対応類型・セキュリティ対策推進枠などは、3次の申請締切が2026年7月21日(火)17:00(交付決定は9月2日予定)、4次が2026年8月25日(火)17:00(交付決定は10月7日予定)。出張鍵屋の業務でも、受注・配車管理、顧客/作業履歴のデータベース化、見積書の電子化、セキュリティ対策ソフト導入などが対象になり得る。申請にはIT導入支援事業者(登録ベンダー)と組む必要があるため、まずは導入したいツールの登録状況を確認したい。
出典: デジタル化・AI導入補助金2026 事業スケジュール(公式) / デジタル化・AI導入補助金2026(公式トップ)
IT導入支援事業者とは、補助金の申請をサポートし、対象ツールを提供する登録済みの事業者のこと。使いたいツールが登録されているかで申請可否が決まります。
※公募回・受付期間・要件・上限額は変わります。あわせて「小規模事業者持続化補助金」「中小企業省力化投資補助金」も要チェック。申請前に必ず公式の最新公募要領をご確認ください。
💪 自社の強みが活きるポイント
国民生活センターの「出張解錠の高額請求」注意喚起は、強み④「自社社員で対応・下請けに振らない適正価格(中抜きなし)」を打ち出す絶好の場面。広告の安さで釣って現場で上乗せする業者が問題視されるほど、電話段階での説明と現場での事前見積りを徹底する当社の信頼性が際立つ。東京都の令和8年度・防犯機器補助(1世帯上限1万円)と組み合わせ、「補助金の案内 → 適正見積り → 自社社員が設置 → アフター」まで中抜きなしでワンストップ、と伝えたい。防犯カメラは専門の子会社(強み②)、電気錠・電子錠は高い技術(強み③)で受けられる点も、東京・横浜・川崎・さいたま各市の個人/法人開拓でそのまま武器になる。
📝 今日のひとこと学習メモ
お客様に防犯機器をすすめるときの一言に——「CPマーク」は、警察庁・国交省・建材メーカー等が定めた試験で「5分以上こじ開け・破壊に耐えた」と認められた防犯建物部品(錠・ドア・ガラス・フィルム等)だけに表示できるマークです。侵入者の多くは5分以上かかると侵入をあきらめるとされ、補助金で機器を選ぶ際も「CPマーク付きか」を基準に案内できると説得力が増します。