業界ニュース
鍵・錠前・スマートロック市場ビットキー×ゴールが賃貸向けスマートロックを共同開発、2026年秋提供予定——「付かない鍵がある」問題への回答賃貸
ビットキーは、錠前大手のゴールと共同で賃貸住宅向けスマートロックの開発に着手し、2026年秋の提供開始を予定していると発表しました(発表は2026年1月29日)。これにより、同社のコネクトプラットフォーム「homehub」が対応する国内鍵メーカーは4社に広がり、連携するスマートロックは共用部オートロックから専有部ドア向けまで計12種類になるとされます。開発の背景として説明されているのが、現場の鍵屋にはおなじみの事実——スマートロックは既存の錠前の形状によっては物理的に取り付けられないという点です。1棟の中に「付く住戸」と「付かない住戸」が混在すると、管理会社の業務デジタル化がそこで止まる。とくにゴール社製の錠が多い西日本の賃貸管理会社から対応要望が寄せられていた、と明記されています。ここが提案のツボです。管理会社・オーナーが本当に困っているのは製品選びではなく「うちの物件の鍵、そもそも何が付いているのか分からない」という採寸・型番の把握。ドア厚・バックセット・既存錠のメーカーと型番を現地で確定できるのは鍵屋だけです。東京都内や横浜市・さいたま市の賃貸を扱う管理会社に「全戸の錠を一度洗い出しませんか」と提案すれば、その調査がそのまま設置工事の受注につながります。
出典: ビットキー ニュースルーム(錠前大手ゴールとスマートロックを共同開発 2026年秋提供予定)/株式会社ゴール 公式サイト
バックセットとは、ドアの端(戸先)から鍵穴やハンドルの中心までの距離のこと。スマートロックや錠前を交換するときに必ず測る寸法で、ここが合わないと製品自体が付きません。「ドア厚・バックセット・既存錠の型番」の3点を電話で聞けるようにしておくと、見積りの精度が一気に上がります。
住宅の鍵と防犯
窓まわりの守り方「クレセント錠は鍵ではない」——窓の守りは“1枚足す”が正解、警視庁・埼玉県の推奨策を整理住宅
夏は窓を開けたまま過ごす時間が長く、窓まわりが一年で最もゆるむ季節です。ここで若手に必ず伝えたいのが、窓のクレセント(三日月形のつまみ)は防犯錠ではなく、あくまで「窓を密着させる金具」だという事実。ガラスを一部割って手を入れれば、内側から簡単に回せてしまいます。警視庁・埼玉県が住宅向けに挙げている侵入対策も、この前提に立っています。要点は3つ。①窓には補助錠をもう1つ足す(クレセントの上下に追加すると、割る位置が増えて手間がかかる)、②ガラスには防犯フィルムを貼る(打ち破りに時間がかかるようにする。市販の「飛散防止フィルム」は防犯用ではないので別物と理解する)、③面格子・シャッターで物理的にふさぐ。そして侵入者は「時間がかかる」と判断すると諦めるとされているため、目的は完全に防ぐことではなく“5分以上かけさせること”です。この整理は、後述する東京都大田区の補助金の対象品目(防犯フィルム・面格子・補助錠・ガラス破壊センサー等)とそのまま重なります。東京都内の戸建て、横浜市・川崎市の1〜2階の住戸、さいたま市・川口市の掃き出し窓——現地調査では「玄関は立派だが窓が素通し」というお宅が本当に多い。玄関の相談で伺ったら、必ず窓も見て帰りましょう。
出典: 警視庁(侵入者に対する防犯対策)/埼玉県(住宅対象侵入窃盗対策)
CP認定品(CPマーク)とは、官民合同会議が「侵入までに5分以上かかる」と認めた防犯建物部品に付くマーク。錠・ガラス・フィルム・面格子など幅広い部材にあります。お客様に「どれを選べばいいか」と聞かれたら、まずCPマークの有無で答えられると話が早いです。
防犯カメラ・入退室管理
エッジAIという新しい選択肢パナソニック、ドアホンに「エッジAI」の顔認証・人検知——2026年夏発売の新製品から搭載予定製品
パナソニックは、AIで顔認証や人の検知ができるドアホン向け機能を開発したと発表しており、2026年夏ごろ発売予定の新製品から搭載するとされています。技術的なポイントはエッジAIを使っていること——インターネットにつながなくても、カメラのある機器側で映像をその場で解析します。クラウドに映像を送らないので、通信が止まっても動き、映像の外部流出リスクを構造的に減らせるのが利点です。この「クラウドに出さない」という設計は、今の顧客心理にきれいに刺さります。玄関前の映像は家族の出入りがそのまま写る、いちばん見られたくないデータ。「便利だけど、うちの映像はどこに行くの?」という不安に、機器の仕組みで答えられるようになったということです。提案の場面では、①映像はどこに保存されるか(機器内か、クラウドか)、②誰が見られるか、③ネットが切れたらどうなるか——この3点を先に説明できると、価格勝負から抜け出せます。カメラ付きインターホンへの交換は、後述する大田区の補助金でも対象品目に入っており、東京都内・横浜市・さいたま市の戸建てで最も動かしやすい小工事のひとつです。※発売時期・搭載機種は今後変わる可能性があります(要確認)。必ずメーカーの最新発表をご確認ください。
出典: 日本経済新聞(パナソニック、ドアホン向け新機能 AIで顔認証)
エッジAIとは、クラウド(インターネットの向こう側)ではなく、カメラやドアホンなど機器そのものの中でAI処理を行う仕組み。通信量が減り、応答が速く、映像を外に出さずに済むのが特徴です。逆に、機器の性能に処理能力が縛られるという弱点もあります。
車のスマートキー登録ウォッチ
重点 他社事例・使用機材・対応可否他社事例:ヤリス・現行アクア・80系ハリアー・60系プリウスが登録可能に——ただし「中古キーは初期化不可」トヨタ
今日はトヨタの新しめの車種です。イモビライザー専門店の作業ブログを整理すると、長らく鍵屋が断らざるを得なかったヤリスについて、実車検証の結果スマートキーの追加登録に成功したことが公開されています。作業の流れは、①テレマティクス対策(登録作業でオーナーへ通知が飛ばないようにする)、②内装の一部を取り外して車両側にアクセス、③新品スマートキーを登録——というもので、工具でこじ開けるような手荒な作業は不要だったとされています。同じ検証で現行アクア・80系ハリアー・60系プリウスも同様に対応できそうとの追記があり、この世代のトヨタ車がまとめて“対応可”側に回りつつあることが分かります。最大の注意点は「中古スマートキーは登録できない」という点——この世代は初期化ができないため、新品キーしか登録できないとされています。お客様がネットで買った中古キーを持ち込むケースが増えているので、受電の段階で「新品か中古か」を必ず確認してください。また、新しめのトヨタ車はキー登録後にマルチインフォメーションディスプレイに登録済みの表示が出て、10〜15日ほどで自然に消えるとのこと。引き渡し時に「しばらくこの表示が出ます」と先に伝えておけば、後日の問い合わせを防げます。自社対応:可。必要機材は出張用のイモビライザー登録機(テスター)と、車種・年式に適合する新品の純正スマートキー。半導体の影響でヤリスのキーは入手しづらい時期があったため、受注前に在庫と納期の確認を。紛失からの復旧(オールキーロスト)でも同じ手順で対応可能と明記されています。
出典: 秋田イモビサービス作業ブログ(令和5年 トヨタ ヤリス スマートキー追加登録)/同(令和5年 トヨタ 60系プリウス 中古スマートキー追加登録)
テレマティクスとは、車が通信機能を使ってメーカーのセンターとつながる仕組み(トヨタなら「T-Connect」など)。鍵の登録作業をすると登録者へ通知が飛ぶ設定になっていることがあり、作業前の対策が必要になります。紛失復旧では問題になりませんが、本当に持ち主本人からの依頼かを確認する意味でも重要な論点です。
他社事例:トヨタのオールキーロスト相場——ディーラー10〜20万円・最大3週間、鍵屋は当日6〜12万円トヨタ
もう1件、価格帯の整理です。出張鍵屋の公開情報によると、トヨタ車でスマートキーを1本も持っていない状態(オールキーロスト)の場合、ディーラーは車のコンピュータごと交換になるケースが多く10万〜20万円+レッカー代、納期は数日〜3週間。対して鍵屋はコンピュータを交換せず書き換えで対応するため、スマートキー作製で6万〜12万円、納期は当日という比較が示されています。公開されている実績例は、20系プリウス(2005年式)のスマートキー登録+メカニカルキー作製で91,200円(税込)、20系ヴェルファイア(2012年式)で110,000円(税込)、マークX(2016年式)でスマートキー2本登録+メカニカルキー作製が106,700円(税込)。別の事業者の実績では、パッソのスマートキー全紛失が作業15分で94,600円、50系プリウスが26分で132,000円という公開例もあります。受電時に聞くべきは「車種・年式・グレード」と「エンジンのスタート方式」の2点。プッシュスタートならイモビライザー搭載が確定、メタルキー(金属のみの鍵)なら非搭載が確定です。ここまで聞ければ、電話口で幅のある概算を言い切れます。1本でも鍵が残っているお客様には、その場でスペア作製を勧めるのが鉄則——1本残っていれば追加登録で済み、全紛失になった瞬間に費用が跳ね上がります。この一言を言えるかどうかで、単価も信頼も変わります。
出典: カギ本舗(トヨタのスマートキーをなくした!価格と対応時間)/鍵屋KOロック(プリウスの鍵〈スマートキー〉紛失の料金表)
メカニカルキーとは、スマートキーの中に収納されている金属の鍵のこと。電池が切れたときや、非常時にドアを開けるために使います。作製費用の見積りでは「スマートキー」と「メカニカルキー」は別項目になるのが普通なので、お客様に総額を伝えるときは両方を足して案内しましょう。
経営・法律
制度・取引・消費者動向下請法が「取適法」に——2026年1月1日施行、手形払い禁止・価格協議の義務化・従業員数基準の追加法改正
2026年1月1日、下請法が改正され「中小受託取引適正化法(取適法)」として施行されました。年明けからすでに動いている制度ですが、実務への影響が大きい割に社内で共有されていないことが多いので、ここで押さえておきます。主な変更点は4つ。①手形払い等の禁止——受注者の資金繰りを圧迫する手形・電子記録債権などでの支払いが禁止に(紙の約束手形・小切手自体も2027年3月末までに廃止の方向)。②価格協議の義務化——中小受託事業者から協議を求められたのに応じず、一方的に代金を決めることが違反行為として明記されました。③適用対象の拡大——従来の資本金基準に加えて従業員数基準が追加され、資本金が小さくても規模の大きい会社が規制対象に入るようになりました。④運送委託の追加——製造等の目的物の引渡しに必要な運送の委託が対象取引に加わりました。呼び方も「親事業者→委託事業者」「下請事業者→中小受託事業者」に変わっています。当社にとっての意味は2つあります。ひとつは、法人・管理会社から仕事を受ける立場として、一方的な単価据え置きに「協議を求める」ことが法律上はっきり認められたこと。人件費と部材費が上がっている今、値上げ交渉の土台になります。もうひとつは、当社が自社社員で対応し下請けに振らない体制であること自体が、この規制強化の流れの中では強い説明材料になるということ。中間業者を挟まないので、そもそも支払い遅延や買いたたきの構造が発生しません。
出典: 中小企業庁 ミラサポplus(【2026年1月1日施行】受注者を守る法!手形払い禁止など「取適法」がもたらす変化)/政府広報オンライン(2026年1月から下請法が「取適法」に!)/公正取引委員会(取適法リーフレット・PDF)
買いたたきとは、通常支払われる対価より著しく低い代金を、一方的に決めること。今回の改正では「協議に応じない一方的な決定」も違反になると整理されました。見積りの根拠(人件費・部材費・出張距離)を書面で示す習慣が、そのまま自社を守る材料になります。
話題・事件
関東の動向を中心に令和8年上半期の犯罪情勢——刑法犯38万3,364件で4.8%増、特殊詐欺は被害額約1,816億円で過去最悪統計
警察庁が2026年7月30日に公表した今年上半期(1〜6月)の犯罪情勢によると、全国の刑法犯認知件数は38万3,364件で、前年同期比1万7,727件(4.8%)増。中でも詐欺が3万8,726件と6,345件(19.6%)増え、伸びが際立っています。特殊詐欺は2万2,031件・被害額は約1,816億円と、いずれも半期として過去最悪。1日あたり約10億円が奪われている計算です。手口別ではSNS型投資詐欺が5,893件・約797億円で最多とされ、金(きん)をめぐる詐欺は1件あたりの被害額が5,000万円を超えるとも報じられています。鍵屋の仕事と直接は結びつかないように見えますが、現場で必ず効いてくる話です。ひとつは、特殊詐欺の受け子・出し子と、住宅を狙う強盗の実行役は同じ「闇バイト」の入口でつながっていること。もうひとつは、被害に遭った高齢のお客様は「自宅の情報も相手に渡っているのでは」と強い不安を抱えるということです。名簿に住所が載っている以上、その不安は的外れではありません。東京都内・横浜市・川崎市・さいたま市など、当社が動ける関東エリアでも「詐欺の電話があった」「不審な訪問があった」という相談は増えています。そのときの正しい打ち手は、①玄関の鍵をシリンダーごと交換して過去に渡った合鍵を無効化する、②カメラ付きインターホンで“出ないで確認する”を可能にする、③記録が残る防犯カメラを1台——この3点セット。詐欺の話を聞いたら、鍵と入口の話に自然につなげられるようにしておきましょう。
出典: 産経新聞(上半期の刑法犯認知件数1万7000件増 詐欺の認知件数、被害は過去最悪 1日10億被害)/警察庁(特殊詐欺の認知・検挙状況等について)/警察庁(報道発表資料)
SNS型投資詐欺とは、SNSの広告やグループチャットで著名人・投資家を名乗って勧誘し、偽の投資サイトに送金させる手口。受け子が家に来ない=顔が残らないため被害額が大きくなりやすいのが特徴です。「うちには関係ない」と思っているお客様ほど狙われている、と覚えておいてください。
展示会・イベント情報
情報収集と仕入れ先開拓にSECURITY SHOW 2027——2027年3月2〜5日、東京ビッグサイト東7ホール、入場無料(事前登録制)展示会
鍵屋にとっていちばん直球の展示会が、開催概要を公開しました。「SECURITY SHOW 2027」は2027年3月2日(火)〜5日(金)10:00〜17:00(最終日のみ16:30まで)、東京ビッグサイト 東7ホールで開催。主催は日本経済新聞社、入場料は無料(事前登録制)、出展規模は110社・団体240小間の見込みです。注目すべきは出展対象に「防犯建物部品、錠前・鍵」というカテゴリが明示されていること——電子錠、スマートロック、高機能シリンダー錠、ドアホン、センサーライトが並びます。協賛には日本ロック工業会と日本ロックセキュリティ協同組合が名を連ねており、業界団体の動きを一度に把握できる場です。映像セキュリティの区分に「フィジカルAI」「AIエージェント」が新たに入っている点も、今年の空気をよく表しています。同時開催が「ビルメンCONNECT」「熱中症対策EXPO」「JAPAN SHOP」「建築・建材展」などと非常に多く、1回の上京でビル管理・建材・店舗まで回れるのが実務上いちばんの利点。会期はまだ7か月先ですが、東京・横浜・さいたま方面の関東案件と日程を合わせる前提で、誰が行くかを今のうちに決めておくのが正解です。事前登録の開始時期は公式サイトの案内をご確認ください。
出典: SECURITY SHOW 開催概要(NIKKEI MESSE 公式)/SECURITY SHOW 公式サイト
小間(こま)とは、展示会でブースの広さを数える単位。1小間はおおむね間口3m×奥行3mです。「110社・240小間」は1社あたり2小間強という規模感で、じっくり話を聞ける中規模の展示会だと分かります。
お客様が使える補助金・助成金
防犯機器・防犯カメラ等(お客様向け)/関東を優先【東京・大田区】令和8年度 住まいの防犯対策緊急補助金——購入・設置費の3/4・上限3万円、対象は12品目補助率3/4
個人のお客様に案内しやすい東京都内の制度です。大田区は令和8年度も「住まいの防犯対策緊急補助金」を実施しており、補助額は購入・設置費用の総額の4分の3(1,000円未満切り捨て)・上限30,000円。区内に住民登録がある世帯主等が対象で、個人が所有・居住する住宅に設置するものが対象です。ここが最大のポイントで、対象品目が12品目と幅広い——家庭用防犯カメラ、カメラ付きインターホン、面格子、防犯フィルム、サムターンカバー、ドアガードプレート、防犯性能の高い錠や補助錠の取付け・交換、ガラス破壊センサー、防犯砂利、センサーアラーム、センサーライト、防犯ガラス。つまり当社の得意な「玄関のワンドア・ツーロック化」と「窓の補強」が、そのまま補助対象だということです。しかも補助率は2分の1が主流のなか4分の3と手厚く、上限3万円は「玄関の補助錠追加+窓の防犯フィルム+センサーライト」という現実的な小工事の総額にちょうど収まる金額帯。営業トークにそのまま使える形にすると、「大田区にお住まいなら、4万円の工事が実質1万円で収まる計算です。先にお見積りを出しますので、購入・契約はそのあとにしてください」。※令和8年度の申請期間・受付状況・交付決定前の契約の可否は必ず区の公式ページでご確認ください(要確認)。この種の補助金は予算枠に達した時点で締切前でも終了します。
出典: 大田区(令和8年度大田区住まいの防犯対策緊急補助金)/同(案内チラシ・PDF)/東京都(令和8年度東京都防犯機器等購入緊急補助事業)
サムターンカバーとは、室内側のつまみ(サムターン)にかぶせて、外から工具で回されないようにする部品。数千円で買えて効果が高い、費用対効果のいちばん良い防犯部品のひとつです。ドアガードプレートは、ドアの隙間から工具を差し込まれないよう戸先を覆う金属板のこと。
【埼玉・さいたま市】地域防犯カメラ設置助成金 令和8年度受付中——助成率3/4・1台25万円上限、自治会向け受付中
団体向けにはさいたま市の制度が動いています(ページ更新日:2026年5月8日)。令和8年度の申請を受付中で、予算の上限に達し次第終了と明記されています。助成対象は自治会(個人への助成ではありません)、助成率は対象経費の4分の3、1台につき25万円が上限(100円未満切り捨て)。対象経費は地域防犯カメラの購入費用と設置工事費用で、設置を示す看板は市がステッカーを作成して渡してくれます。対象外は、各種許可申請費、機器の維持管理費用、移設・撤去費用、施設の維持管理や私有財産の保護が目的のカメラ、レンタル・リースによる設置費用。運用上の留意点として、設置したカメラは市のシステム上でマップ化され、自主防犯活動や捜査機関からの問合せに活用されます(インターネット上には公開されません)。申請の前提は、①自治会内での合意(総会・役員会の議事録等で確認)、②おおよその設置希望場所が固まった段階で市民生活安全課に相談すること。市のページには「設置後にトラブルになる事例も発生しています」と、反対意見への丁寧な合意形成を求める注意書きまで入っています。営業でそのまま使えるポイント:自治会役員が本当に困るのは機種選定ではなく合意形成と設置場所の説明です。「画角のシミュレーションと、どの家が写るかの説明資料までこちらで用意します」と言えれば、他社より一歩前に出られます。維持管理費が対象外である以上、導入後のランニングをいくらに抑えられるかも必ず併せて提示しましょう。問い合わせは市民生活安全課 防犯係(048-829-1217)。
出典: さいたま市(地域防犯カメラ設置助成金を交付します)/同(令和8年度版 助成金手引き・PDF)/参考:川口市(防犯カメラ設置費補助金/町会・自治会が対象・個人宅は対象外)
埼玉県内は「団体枠が中心」と覚えておくと案内が早くなります。さいたま市も川口市も対象は自治会・町会で、個人宅は対象外。個人のお客様には「お住まいの市の窓口へ」、自治会・管理組合には「団体枠なら金額が桁違い」と使い分けてください。※金額・受付期間・対象は年度ごとに変わります(要確認)。
自社が使えそうな補助金・助成金
設備投資・省力化・IT導入など(事業者向け)中小企業省力化投資補助金〈カタログ注文型〉第8回——2026年8月中旬〜10月中旬(予定)、上限最大1,500万円今月開始予定
今月動きがあるのがこちらです。「中小企業省力化投資補助金」には、事業計画を一から作る〈一般型〉と、あらかじめ登録された省力化製品のカタログから選ぶ〈カタログ注文型〉の2つがあります。カタログ注文型は、対象製品が事前に登録されているぶん申請の手間が軽く、審査も比較的スピーディなのが特徴。2026年3月19日の制度改定で補助上限が最大1,500万円まで引き上げられたとされ、以前より使い出のある制度になりました。第8回公募は2026年8月中旬(予定)〜10月中旬(予定)と案内されており、まさに今月が入口です。出張鍵屋で検討対象になりそうなのは、現場作業や事務作業の人手を減らす省力化機器・システム。ただしカタログに登録されている製品しか対象になりませんので、まずは公式サイトの製品カタログを開いて、自社の業務に当てはまるカテゴリがあるかを確認するのが先です。あわせて、申請には「GビズIDプライム」が必須。代表者名義で印鑑証明などが必要になり、取得に2〜3週間かかるため、使うかどうか決める前にIDだけ先に取っておくのが定石です。※公募回・要件・上限・締切は変わります(要確認)。年度の古い募集要項を見て「使える」と判断しないでください。必ず中小機構の公式サイトで最新の公募スケジュールをご確認ください。
出典: 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型とは・公式)/中小企業省力化投資補助金 公式サイト/補助金ポータル(省力化投資補助金「カタログ注文型」とは?【2026年度】)
カタログ注文型とは、国が事前に審査・登録した省力化製品の一覧から選んで申請する方式。「どの製品が対象か」を自分で証明しなくてよいぶん、書類が少なく済みます。逆に言えば、カタログにない機材は対象外。欲しい機材が決まっているなら、先に登録の有無を確認するのが最短ルートです。
💪 自社の強みが活きるポイント
今日の「ビットキー×ゴールの共同開発——スマートロックは既存の錠前の形状によっては物理的に付かない」は、強み③『電気錠・電子錠に高い技術』が最も刺さる場面です。 プラットフォーム側が対応メーカーを4社に広げても、現地のドアに何が付いているかは、行って測らないと分からない——ここだけは誰も代替できません。ドア厚、バックセット、既存錠のメーカーと型番、配線の有無。これを1棟まるごと洗い出して「この住戸は交換型、この住戸は錠前ごと更新、この住戸はエントランス側で対応」と切り分けられる会社は、そう多くない。しかも当社は、電池式の後付けだけでなく、配線を伴う電気錠の更新・改修まで自社の技術で完結できます(強み③)。管理会社にとっては「調査から工事まで窓口が1つ」がそのまま価値です。加えて、下請けに振らないぶん中抜きのない適正価格で全戸分の見積りを出せる(強み④)ため、棟単位の予算組みでも比較検討に残ります。今日の取適法の話(一方的な単価決定は違反、価格協議に応じる義務)まで理解していれば、法人取引の交渉でも足元を見られません。広範囲・24時間対応(強み①)で名古屋市から東京都内・横浜市・川崎市・さいたま市までひとつの窓口、現地調査で伺った先から各戸の補助錠や共用部の防犯カメラ(強み②の子会社)へ横展開——賃貸管理会社への「全戸の錠、一度洗い出しませんか」の一言が、今週いちばん現実的な勝ち筋です。
📝 今日のひとこと学習メモ
窓のクレセント錠は「鍵」ではありません。あれは窓ガラスを枠に密着させて、すき間風と雨を防ぐための金具です。防犯のために付いているわけではないので、ガラスを少し割って手を入れれば内側から回せてしまいます。だからお客様には、①窓には補助錠をもう1つ足す(クレセントの上下に追加すると、割る場所が増えて時間がかかる)、②ガラスには防犯フィルムを貼る(市販の「飛散防止フィルム」は防災用で別物。防犯用を選ぶ)、③迷ったらCPマークの付いた部材を選ぶ——の3点を伝えましょう。侵入をあきらめさせる目安は「5分以上かけさせること」。完全に防ぐ必要はなく、手間をかけさせれば勝ちです。そして今日の大田区の補助金は、補助錠・防犯フィルム・面格子・ガラス破壊センサーがすべて対象品目。「窓は弱点です」と指摘するだけでなく、「しかもその工事、3/4補助が使えます」まで続けられるのが、今週の東京都内での強い持ち球です。玄関の相談で伺ったら、帰る前に必ず窓を1周見てください。